RoboCup2013世界大会で「侍ロボット」がチャンピオンに!

ロボカップ2013

「2050年までに人間のサッカー世界チャンピオンに勝てるヒューマノイドロボットのサッカーチームを作る」という夢のあるテーマを目標として掲げ、1997年からスタートした世界規模でのロボット研究プロジェクトRoboCup
出場するロボットは、リモコンで操作するのではなく、自分で判断して行動する自律型のロボットで、大会は毎年1回、世界各地で国内大会と、世界大会が開催されています。
そして今年、2013年の世界大会は6月26〜30日にオランダのアイントホーフェンで開催されました。

 ロボカップのカテゴリーの一つで次世代の技術者育成を目的とした教育プロジェクト「RoboCup Junior」の大会も同時にオランダで開催され、小学6年生3人組からなるエレファント・アリーのチーム「The Samurai Spirit」が国内大会を勝ち上がり、世界大会に出場しました。

ロボカップ2013

 彼らが参加したダンス競技は参加国21カ国で、メンバーが14歳以下で構成されるプライマリ部門 20チーム、15〜19歳で構成されるセカンダリ部門 22チームの計42チームで競われました。
ダンス競技は自分たちでテーマを決め、ロボットと人間のダンスや演劇ショーを作り、披露する競技です。スケート競技のように審査員が様々な観点で評価し、 トップ3のチームにチャンピオンの称号が与えられます。「The Samurai Spirit」は予選を勝ち上がり、決勝で見事演技を成功。「World Performance チャンピオン」に選ばれました。

ロボカップ2013

また世界大会のダンス競技では決勝後、他国2〜3チームと「SuperTeam」と呼ばれるチームを組み、他の「SuperTeam」と競い合う競技が行われます。
最終日の前日、昼から夜にかけて他チームと打ち合わせて一つのショーを作り上げます。「The Samurai Spirit」はイタリアとドイツのチームと組み、SuperTeam 競技に出場。
英語ができないため、図とジェスチャでのコミュニケーションとなりましたが、何とかショーをこなし、こちらでも「SuperTeam Performance チャンピオン」に選ばれました。

 ロボカップジュニアでは、子供たちがロボットの調整や競技をするエリアには、大人は立ち入り禁止となっています。大会中に大人は一切指導をしてはいけません。子供たちがいかに自分たちの力で多くの困難を乗り越えられるかが試される大会です。
またスケジュール管理も自分たちで考えなくてはならないので、自立心の育成にもとても効果的です。そして世界大会の場合、他国の人たちとの交流が必要とされます。
ロボットの技術だけを競うのではなく、様々な能力を鍛えられる本大会は、子供たちにとって大変価値のある大会です。

RoboCup2013世界大会 http://www.robocup-2013.org
RoboCup Japan    http://www.robocup.or.jp
RoboCup Junior Japan http://www.robocupjunior.jp