RoboCup2016ジャパン・オープン愛知が終了 その2

レスキューロボットのサムネイル画像

レスキューロボット


 レスキューライン競技は、決められた時間内に障害物のあるコースを走破し、被災者を救出する競技です。

 ジャパン・オープンになると競技規模も大きく、フィールドの難易度も上がります。
また、ロボットの予期せぬトラブルや参加者(選手)の心理的、肉体的スト レスなどから、実力が発揮できないままで終わるチームも見受けられますが、今回はパーフェクトを達成したチームもおり、参加チームのレベルの高さも伺えます。
そんな中、教室から参加した2チームは予期せぬトラブルに見舞われましたが、最後まで諦めず、全力でトラブルに対処していました。

 プライマリーに参加したチームは、教室では問題なくクリアできていた右回りの直角カーブが曲がれなくなり、「原因推定→プログラムを修正→動作確認」という作業を競技開始寸前まで繰り返し行いました。
時間内に十分な対策が間に合わず1回戦は曲ることが出来ませんでしたが、粘り強く調整を続け、2時間後の2回戦目では見事にクリアすることが出来ました。

 セカンダリーのチームは、1回戦、2回戦と順調に行き、中位の成績で1日目の競技を終わりました。しかし、2日目の最終戦で「フィールドのつなぎ目の段差にセンサーがひっかかり先に進めない」というトラブルに見舞われました。センサー部を調整した時に、パーツが緩んでいたことが原因だったようです。チームメンバーは「競技前に十分確認しなかった自分たちの責任」と悔しさに涙しながら話していました。

 どちらのチームも競技成績は満足できる結果を残せませんでしたが、最後まで諦めずに最善を尽くすことで得られるものがあること。また、チョットした不注意、油断が大きな失敗につながることを心に刻めたと思います。
今後、この体験をしっかり振り返ることで自分自身の中に定着させ、『経験』として次に活用できば、更に前に進むことが出来ると思います。